赤ちゃんの歯がいつできるかご存知ですか?

実は、妊娠7週目にはすでに「歯のもと」がつくられているのです。

乳歯(子どもの歯)の「芽」とも言える「歯胚(しはいと読みます)」は、胎生7週目頃からできはじめ、10週までにすべての乳歯がすでに発生しているのです。

永久歯(大人の歯)は胎生14週目ころからできはじめます。出生後、乳歯が生えてからも永久歯は歯肉の中でゆっくりと時間をかけて成長していきます。

赤ちゃんの歯はマイナス1歳からつくられ始め、お母さんの健康状態や栄養状態が赤ちゃんの歯に大きく影響します。

妊娠中の正しい食生活が、赤ちゃんの歯や味覚をつくるもとになります。

脳に味覚を伝達する機能をもつ「味蕾」も、妊娠7週目ころから形成されます。

赤ちゃんが生後2~3カ月にはすでに自分の好みの味をもっているのはよく知られていますが、実は、おなかの中で羊水を通して味覚を形成しているのです。

羊水とはおなかの中にいる赤ちゃんのおっぱいのようなもので、赤ちゃんが飲むこともあります。この羊水の味や成分は、母親の食事が大きく影響しています。

また、味蕾の形成のピークは妊娠5カ月~生後3カ月で、その数は10000を超えます。成人の味蕾の数が7500~8500なのに比べて約3割多く、それだけ鋭敏な味覚を赤ちゃんは持っているのです。

また、赤ちゃんが出生後すぐにおっぱいを飲むための「ほ乳」の能力も、お母さんのおなかの中で育まれます。

胎児が口を開けるようになるのは8~9週目ごろ、口唇を動かすようになるのは14週、指しゃぶりは15~20週目に、おっぱいを吸うための吸啜行動は24週目ころに行われるようになります。

このように、おなかの中ですでに「食べる」という発達過程はつくられており、それだけに妊娠中の食生活やライフスタイルはとても大切なのです。

歯の性質の強さは、妊娠中のお母さんのの栄養状態に大きく影響を受けます。

歯の強さは「歯の石灰化(硬くなること)」で決まりますが、これを促進するのはカルシウムやリンなどのミネラル分。胎盤が完成し、胎児と母体が臍帯でつながるようになる4~5カ月ごろに胎児の歯の石灰化はどんどん進んでゆきます。

この時期にお母さんの栄養状態が悪いと、赤ちゃんの歯が弱くなったり虫歯ができやすい性質になると考えられます。